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在日物語(第27話) 小説・二つの祖国 <山崎豊子著>  [2015年02月21日]
在日物語(第27話) 小説・二つの祖国 <山崎豊子著>

二つの祖国

それは

2013年に他界された
山崎豊子さんの小説ですが

NHK大河ドラマ『山河燃ゆ』にもなった
とても有名な作品です。

内容は

在米日系人2世の新聞記者が主人公となり
太平洋戦争によって

日米という二つの祖国の間で
差別や偏見を乗り越えながら
アイデンティティーを探し求める
姿を描いています。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

主人公は

新聞記者となり1人前になった時に
日米開戦となりました。

日系人という理由で
マンナザール強制収容所に入れられ
大きな屈辱を味わいます。


日本人として生きるか

あるいは

アメリカ人として
米国に忠誠を尽くすべきか
悩んだ末に

語学兵として志願し
太平洋戦線に向かいます。

おそらく

祖国に弓をひくその想いは
とても複雑で厳しいものだと思います。
 
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

収容所に隔離された日系人らには
忠誠テストが行われました。

重要な質問は
27番と28番目です。

質問27「あなたは命令されればどこであろうと、
米軍兵士として戦闘任務につきますか?」

質問28「あなたは米合衆国に無条件の忠誠を誓い、
外国または国内勢力によるいかなる攻撃からも、
米国を忠実に守り、日本の天皇に対していかなる
形の忠誠や服従をも拒否しますか?」

つまり、
2つをどう答えるかが重要だったのです。

主人公の両親は
この質問に対して2つとも「NO」と答えた為に

ツールレイクという別の収容所に
移送されたのです。
 
この
「NO-NO組」と呼ばれた人らは
皆、敵国の人として扱われ
区別されたのです。

その頃、主人公は
戦線を移動しながら
進撃していくのですが

ドンパチやっている
戦闘地域で日本軍として参戦する
弟に出くわすのです。(ドラマだけ)

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

また一方

主人公が恋心を寄せる
ヒロイン役の日系2世が
広島で被爆して白血病になると
「私はアメリカの敵だったのでしょうか?」
と遺言を残して他界するのです。
 

物語の後半は
東京裁判の様子が克明に描かれ
主人公が自殺する設定になっておりますが

実在する人物である伊丹明と
ハリー・K・フクハラ(福原克治)を
モデルにしているのです。
 
二つの祖国HP

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

二つの祖国という小説・ドラマのほかに

TBS開局60周年の記念碑となる
『99年の愛~JAPANESE AMERICANS~』
という超巨編ドラマがあります。

主演は、SMAPの草彅剛と仲間由紀恵。

これも、同じアメリカで同じ時期に
日系人が受ける差別や偏見、
戦争による逆境を乗り越える苦悩を
描いたものです。

とてもとても素晴らしい内容でした。
 
JAPANESE AMERICANS HP

。。。。。。。。。。。。。。。。。。

歴史的な経緯が違うモノの

結局、日系人と在日コリアンの
苦悩は同じだと思います。

簡単に言えば、
アウエーに移民した1世と
そこで生まれ育った2世の苦悩なのです。

日本と米国は戦争をして

日本は韓国を併合しているのです。

1世は、移民しても
アイデンティティーに揺るぎはないでしょう。

しかし

2世は考え方が分かれますし

揺れるのです。


おそらく

このあたりの感覚は
自分の国に生まれた方は
肌感覚では理解できないでしょう。

しかし

この手の作品を見ると
私ごとのように心に深く刺さります。


それは

日系人や在日コリアンが
どうという事ではなくて

要は

歴史に翻弄された人の
アイデンティティーの確率が
どれだけ大変かという事なのです。
 
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婚活工房 代表 広瀬 哲三
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電話:03-3699-1522(行こう!夫婦)
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