在日物語（第26話） 新たな意識の芽生え ＜母国修学③＞
母国での修学生活では
平日は、早朝から深夜まで
学校の勉強と
韓国人とのふれ合いで
時間を埋めつくし
週末は
ソウル市内の中心地や
江南エリアをはじめ
水原の華城や民俗村
雪嶽山などを毎週のように
訪問しました。
また、学校には
世界各地から
在外同胞や外国人が来ており
在米韓国人の医学生とも
仲良くなりました。
話を聞いてみると
在米韓国人として
アメリカ社会のなかで
どうやって行きて行くかという事で
医師の道を選択したようです。
母国修学というのは単に
語学学習に限らず
文化の理解を深め
在外同胞の様子も伺い知る
とても貴重な体験でした。
以前は
自分にとって
完全に外国であった韓国が
この頃から不思議と
ソウルの街並みを歩いているだけで
自分の国にいるという
それは、まるで
赤ん坊が母親に抱かれるような
安堵感を覚えていくのでした。
婚活工房 代表 広瀬 哲三
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