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在日物語（第18話）涙の成人式＆地方選挙権＜生まれながらの外国人＞ [2015年02月06日]

在日物語（第18話）涙の成人式＆地方選挙権＜生まれながらの外国人＞

話は前後します。

20歳になった時に
普通は、区役所から
成人式のご案内が来るのですが

私は外国籍の為に来ないのです。

小中学校の親しい友人たちから
｢江東公会堂の成人式に一緒に行こうっ！｣
と誘われても

しどろもどろに曖昧な返事を
しながら断りました。

あとで聞いた話では

出欠を確認することはないので
そのまま出席すればよかったのですが

やはり、立場的に、呼ばれていないところに
そのまま行くことは出来ませんでした。

友人らは成人になるということで
式の前夜に集まって
お酒をたくさん飲んでから
当日、スーツを着込んで出席していました。

結局、韓国民団という
在日の団体が主催する
成人式に出席をしましたが

出席した20人位の在日青年らは
お互いに誰も知らないので
盛り上がるはずもなく
静かに成人式は終わり

虚しさだけが心に残りました。

しばらくしてから

友人らが家に遊びに来ると
今度は｢選挙に行って投票しよう！｣
と言うのです。

しかし

外国籍の自分には
投票権がないのです。

米国で生まれた人は
法的に、出生地主義と言って
アメリカ国籍が自動的に付与されます。

しかし、日本や韓国などの
アジア諸国では

法的に、血統主義をとっているため
父親の国籍が付与されるのです。

父親が韓国籍であれば
そのまま受け継いでいくのです。

日本で生まれ何十年暮らしても
外国籍のままであれば

現行法では

選挙権がないのです。

よって

また、友達たちに曖昧に応えて
｢忙しいから今回は投票しないよ｣
と言って虚しい思いをしました。

外国籍なので
国会議員を選ぶ

国政選挙権がないのは当然です。

しかし

区長選挙などの地方選挙では
税金を支払う義務がありながら
区長に投票が出来ないのです。

外国籍でも地域の住民であり
永住する資格があるのですから

例えば、区長選の立候補者が
｢駅前に駐輪場を作ります｣と
公約を掲げたら

1票を投じたいのですが

それが出来ないのです。

もちろん
韓国に行っても住民ではないので
同様です。

どこの国に行っても

結局、我々在日韓国人は

少数派であり権利を持たない社会的な弱者

いわゆる、マイノリティーなのです。

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婚活工房　代表　広瀬哲三
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タグ：在日、韓国、結婚、お見合い、パーティー、民団、帰化

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